夏場、職場に空調がない環境で過ごすことになり、ネッククーラーリング(アイスリング)を本格的に検討し始めました。調べていく中で、価格帯によって融解温度が大きく違うことに気づいたので、スペック目線で比較記事としてまとめます。
そもそも「融解温度」とは何か
ネッククーラーリングの中身は、PCM(Phase Change Material・相変化物質)と呼ばれる素材です。一定の温度以下になると自然に凍結し、その温度以上になると溶けていく性質を持っています。この「凍結し始める・溶け始める温度」が、商品によって18℃タイプと28℃タイプに分かれています。
数字だけ見ると「28℃の方が凍りやすくて便利そう」に思えますが、実際は少し違います。融解温度が低いほど体表温度(約36℃)との差が大きくなり、装着直後のひんやり感は強くなります。ただし、これがそのまま「長持ちする」ことを意味するわけではありません。詳しくは後述しますが、持続時間を左右しているのは温度設定そのものよりも中に入っているPCM(冷却素材)の量でした。
比較した商品
SUO RING Plus(ノーマルタイプ・18℃ICE)
日本製、レビュー評価4.52(3,298件)。定番の丸型リングタイプです。
SUO OVAL RING(オーバルタイプ・18℃ICE)
日本製、特許取得済み。レビュー評価4.54(538件)。楕円形状で、首へのフィット感を追求したタイプです。
SUO ダブルBAND(スポーツタイプ・28℃/18℃ICE)
日本製、レビュー評価4.51(680件)。内周の調整幅が広く、スポーツ時の激しい動きにも対応する作りです。18℃・28℃どちらのタイプも選べます。
CICIBELLA クールリング(安価タイプ・28℃)
中国製、TPU・PCM素材。価格は398円〜と、SUOシリーズの1/8程度です。カラーバリエーションが非常に豊富で、レビュー件数も7,852件とSUOシリーズを上回るボリュームがあります。実は筆者が今まさに使っているのがこちらのタイプです。
※当ブログで紹介している商品は、基本的に楽天市場の送料無料ライン・39ショップ(3,980円以上のご購入で送料無料)の対象となるものを基準に選んでいます。
スペック比較表
| SUOノーマル | SUOオーバル | SUOスポーツ | CICIBELLA | |
|---|---|---|---|---|
| 融解温度 | 18℃ | 18℃ | 18℃/28℃選択可 | 28℃ |
| 価格帯 | 3,300円〜 | 3,980円前後 | 3,080円〜 | 398円〜 |
| 生産国 | 日本 | 日本(特許取得済) | 日本 | 中国 |
| レビュー件数 | 4.52(3,298件) | 4.54(538件) | 4.51(680件) | 4(7,852件) |
| カラー展開 | 標準 | 標準 | 標準 | 非常に豊富 |
| 特徴 | 定番の丸型 | 楕円で首にフィット | 調整幅が広くスポーツ向け | 圧倒的な低価格・カラバリ |
【実体験レビュー】CICIBELLA(28℃タイプ)を実際に使ってみて
★★★☆☆(3.0)
体感として、ひんやり感がしっかり持続するのは30分程度です。1時間を超えてくると、冷たさというよりも「ぬるいものを首にかけている」感覚に近くなってきます。屋外での短時間の作業や外出には十分ですが、空調のない環境で長時間過ごすには、こまめな再凍結が必要になりそうです。
18℃タイプと28℃タイプ、何が違うのか
冷たさの「強さ」が違う
18℃タイプは体表温度(約36℃)との差が大きいため、装着直後から強いひんやり感を感じられます。28℃タイプは温度差が小さい分、冷感は穏やかです。
持続時間は「温度」より「PCMの量」で決まる
ここが調べていて一番意外だった点です。18℃タイプの方が体表温度との差が大きい分、熱を吸収するスピードも速く、単純な温度設定だけで比べると28℃タイプより早く溶けてしまうこともあるようです。実際、SUOの上位モデル「SUO RING Plus」は、従来モデルからPCM(冷却素材)の充填量を約60%増量することで持続時間を延ばしています。つまり「18℃だから長持ち」ではなく、「中身の量をしっかり確保しているから長持ち」という方が正確です。
再凍結のしやすさが違う
28℃タイプはエアコンの効いた室内や冷水につけるだけで再凍結できますが、18℃タイプは基本的に冷凍庫が必要です。外出先での再凍結のしやすさという点では、28℃タイプに分があります。
価格差の要因
18℃タイプが高価になりやすい理由は、単純な「温度設定の違い」だけでなく、以下のような要素が重なっていると考えられます。
- 持続時間を確保するためにPCMの充填量を増やす必要があり、原材料コストが上がる
- 低温で相変化するPCMの配合には、より精密な技術が求められる
- ブランドによっては植物由来PCMの使用、第三者認証(COSMOS認証など)、国内検品体制といった品質担保のコストをかけている
生産国も違う
SUOシリーズは日本製、CICIBELLAは中国製です。生産国の違いも価格差の一因と考えられます。
どちらを選ぶべきか
- 装着直後から強いひんやり感が欲しい場面 → 18℃タイプ(SUOシリーズ)。ただし持続時間はPCM充填量次第なので、購入時は「増量モデルかどうか」も確認したい
- 外出先で気軽に再凍結したい、コストを抑えたい場面 → 28℃タイプ(CICIBELLAなど安価タイプ)
- スポーツなど激しい動きが伴う場面 → 内周調整幅の広いSUOスポーツタイプ
まとめ
調べる前は「18℃タイプの方が長持ちで当然」と思っていましたが、実際は冷たさの強さと持続時間は別の要素で、持続時間を決めているのは温度設定よりも中身のPCM量でした。空調のない環境で長時間過ごしたい場合は、18℃タイプの中でも「増量モデル」を選ぶのが良さそうです。SUOシリーズを実際に購入したら、改めて使用感を追記する予定です。


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